避妊方法と妊娠確率について

妊娠

避妊の方法とそれぞれ妊娠の確率について書きます。

「生理がいつもより遅れているな」

「ゴム忘れたけど、確率ってどれくらいあるの?」

など、気になる方は見てね!

避妊方法ごとの確率

方法確率 % 
避妊無し 
    
 85最も確率が高い 
リズム
 24あくまで補助
コンドーム
 2~18 避妊で9割の人が選択。結構妊娠する
経口避妊薬
 0.3~9正しく飲めばほぼ避妊できる
子宮内避妊具
 0.2経産婦は5年間避妊できる

※パール指数 100人の女性がある避妊方を1年間実施した場合の妊娠数のことを言います

避妊しない(膣外射精含む)

避妊しない場合の妊娠確率は 1年間で85%

膣外射精の妊娠確率は22%とも言われていますが、タイミングが合わない場合も多く、また、自覚せず精液が漏出する場合もあります。

当たり前ですが、最も効果が低いです。

リズム法

月経周期や基礎体温の変化から排卵日を予測し、その間の性交を避ける方法です。

自然なリズムを利用して避妊します。

生理の前だから、避妊しなくて平気」なんて方もここに該当します。

一般的な運用では、24%になります。

ただし、

排卵日を確実に見つけることは困難

体調に左右されやすい

2つのことからおすすめはしません。

あくまで補助的な方法と考えましょう
ほかの避妊法と合わせて使うことをおすすめします。

コンドーム 

精子が子宮に入らないようにする避妊方法です。

日本では避妊を行う人の9割以上がコンドームを選択しています。

しっかりと装着し、初めから終わりまで正しく使用した場合の妊娠確率は2%

一般的な使用法における妊娠確率は18%

うまく装着できてなかったり、破損、外れたりといった アクシデントが多いこと。射精前だけ装着するような適切でない使用が多い場合があります。

男性側が主体となる避妊方法です。

避妊のほかに、性感染症の予防効果が期待できます

理想とする使用と比べて一般的な使用法では避妊失敗率は高いので、結構妊娠します

経口避妊薬

OC(自費診療) 避妊目的のみに用いられるピル

LEP(保険診療) 月経困難症や子宮内膜症の予防に用いられる OCよりエストロゲンが少なく低用量化

飲み忘れがなく、理想的な飲み方であれば、妊娠率は0.3%と非常に少ない

けど、どうしても飲み忘れることもありますね。

一般的な使用法では、9%の方が妊娠します。

女性側が主体となる避妊方法です。

きちんと飲み続けられれば効果はとても高いです。

アフターピル(緊急避妊薬)

避妊せずに行った性交後や、失敗してしまった場合、72時間以内に用いる避妊薬です。

妊娠確率は5%です。

妊娠の不安を抱えたまま次の生理が来るまで過ごすのはつらいことです。

早い方が効果は高いのですみやかに検討しましょう。

アフターピルの作用機序は十分にわかっていませんが、その効果は着床の阻害よりも排卵の遅延によるものと考えられています。

その為、生理がくるまで服用後に性交は控えましょう。

子宮内避妊具

子宮内に器具を挿入し、受精卵の着床が阻害され、最長5年間の効果を発揮します。

月経困難症・過多月経の治療に使用する場合保険診療となります。(IUS)

妊娠の確率は0.2%

メンテナンスの手間もかかりにくく、ピルよりも安価です。

お産をしていない方は、子宮口が開いていないため、挿入が難しい場合があります。

経産婦の方で、長い期間避妊したい場合は特におすすめです

まとめ

確実な避妊方法は低用量ピルです。

コンドームは2~18%と妊娠確率が高く、なかった場合にそのまま性行為をしてしまったり、理性的な判断ができない場合があります。

女性は低用量ピルで管理することで重い生理痛を和らげることも可能です。女性側の自衛とも言えるでしょう。おまけにニキビや月経過多からの貧血予防など副次的な効果も期待できます。

経産婦の方には子宮内避妊具が最もおすすめです。

費用は避妊方法の中で最も安く、メンテナンスの手間がかかりません。

ピルも子宮内避妊具も月経困難症などで診断を受ければ保険診療となるので気軽に相談してみましょう。

ピル(LEP)について詳しく知りたい方は→ 村口きよ女性クリニック

アフターピルについて気になる方は→ アフターピル

参考にした論文
日本における予定外妊娠の医療経済的評価 Jstage

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