無痛分娩って全く痛くないの?
お腹を痛めないのは甘えなの?
そう思った方は見て行ってね。
無痛分娩とは
無痛分娩とは、麻酔を用いて出産時の痛みを緩和する出産方法です。
全身麻酔ではなく下半身にのみ麻酔をかけるため、意識をしっかり保ったまま出産に臨めることが特徴です。
「無痛」という名前がつけられていますが、実際は完全に無痛・無感覚というわけではありません。
出産時は適切なタイミングでいきむ必要があるため、身体の感覚が完全になくなってしまった場合は円滑に分娩が進まない可能性があります。
そのため、意図的にある程度の感覚や痛みを残すことが無痛分娩では一般的であり、完全無痛を期待していた方はびっくりされるかもしれません。
しかし、麻酔の効きは体質によって左右される部分が大きく、中には一切痛みを感じなかったという方もいます。
無痛分娩の体験は一人ひとり異なるものであり、全員が無痛で出産を終えられるわけではありません。
岡村産科婦人科
とのことです。
完全に無痛ではないけど、痛みがあるのですね。
無痛分娩をした実際の声
私の妻、知人、友人で三人いるのでその声をそれぞれ。
妻(初産)
無痛分娩はおすすめする
陣痛は普通に痛くて辛かった。麻酔打ってから、数分で全く痛くなくなった。
間違いなくやるべき。
知人(初産)
あまり効果は感じなかった。ただ、事前に無痛だと知っていると安心できる。
仕事の都合で早めに計画無痛分娩。割と痛かった。
友人(二人目)
どちらでも良いかなと思う。
一人目の時のような産む瞬間の痛みは無かったけど、陣痛は結局痛い。
二人目は産むのが早かったので要らなかったかも。
三人とも実際に聞いた声になります。
友人は陣痛時点から完全に無痛だと思っていたらしく、理解と実際の差があると辛かったようです。
事前にどんなものか知っておくと良いでしょう。
無痛になるのは産む時。人にもよるがいきむ為に、ある程度の痛みはあるくらいは覚えておきましょう。
無痛分娩の誰も教えてくれないところ
特徴的だったのは、産まれそうなのに無痛の為に麻酔科医の出勤を待たなければならないことでした。
通常は夜にバルーンなどを入れて子宮口を広げる作業をして、翌日、陣痛がくれば麻酔して無痛で出産となるそうです。出産日が決まっているため、来なければ促進剤を使います。
ただ、それは日中に陣痛がくれば無痛できるって話。
妻は陣痛が朝4時ごろから段々と始まり、7時頃で痛みのピークを迎えました。
出そう、と呻きながら、麻酔科医を2時間ほど待つ時間がありました。
立ち合い出産で隣にいましたが、もう産んじゃえって思う時間でした。
しかも、9:00に麻酔科医が出勤し、隣の人とどっちが先か先生同士で話し合い、うちが9:10頃に麻酔してもらいました。
そこからは数分で効いてきて、あれだけ呻いてたのに、すっきりした顔でいきむことが出来ました。
そうか、無痛分娩は一人じゃないもんね。
1日12件の予約があるので開幕に被ることはありそうですね。
7時頃に隣室からおんぎゃぁって声が聞こえてたのは、持ちそうもないので早めに産まれちゃったのだと思います。
知らなかったです。
事前に知らないから、この辺の実際は困りますよね。
無痛分娩への周囲の反応
出産前の妻
「やりたいけどお金がかかる。皆普通に産んでる。
けど、元気で出産を分かち合いたいと思った。」
※無痛15万 検査3万 計18万程かかりました。
出産後の妻
「やってよかった。赤ちゃんが出てきた瞬間も体力あって、ちゃんと見届けられた。」
夫(自分)から見てもおまたを2か所避けてて、出血が中等度で大変そうだったが、産んだ後に話しながら感動を分かち合えたのは良かったです。
妻母
「痛くないで産めるなら痛くない方がいいよ。先生を信じなさい。お金を気にするな」
マイナスなイメージは無く、使えるものは使いなって感じでした。
義理父親
「母さんはお腹を痛めて産んですごいんだ。やっぱり自分の力で産むっていうのが愛情を深める。出産は赤ちゃんが出たいタイミングで出ている。無痛にしたり、促進剤を使ったりっていうのは不自然じゃない?無痛分娩は自然じゃない。」
私の実家(妻からは義理の家)に行ったとき、妻が言われたらしいです。
義理の親でもあるから愛想笑いしながら聞いてたけど、相当悔しかったようで泣いてました。
産後の身体的疲労もあり、赤ちゃんの昼夜問わずのお世話、やってる最中でのこと。
後からそれ聞いて、すぐにとっちめた。即謝罪してた。
一生懸命お腹の中で育てて、産んだのにそんなこと言うなんて意味が分かりません。
せめて、自分で産んでから言いなさい、父よ。
妻 職場の同僚(二児の母)
「お金をかけて軽減できるなら私もやりたかった。田舎の病院で選べなかったから羨ましい。
出来るなら絶対やった方が良い。」
この言葉は強く心に響いたらしい。そもそも選べることがレアって認識ですね。
妻 友人
「私もやりたいなー、興味ある。無痛分娩ってどんな感じなのか終わったら教えて!」
友人は概ね興味あり、で皆さん興味をお持ちだったようです。
世間の反応、根強い根性論
世間
「無痛分娩はずるい。陣痛をしっかり味わってほしい」
「出産は痛みも含めて味わうべき。無痛分娩はもったいない」
と、無痛分娩に対する否定の意見は多い。
「母親に無痛は反対された。痛みに耐えてこそだと言われた」
「親に反対されたから秘密でやった」
など親世代との価値観の違いもあります。
(どこかで既視感を覚えました…。)
皆さん精神論が好きですよね。
その同調圧力もやたらと強い。Googleで検索しても上位にずるい、むかつくが出るくらいです。
こんだけ、テクノロジーが進歩して、小さいオペでも麻酔するのにまだ言うのかい?
手術の時も一生に一度の機会かもしれないのに、麻酔はしないのかなぁ。
厚生労働省による調査では、2020年9月に無痛分娩が実施されたのは全分娩の8・6%。
一方、日本産科麻酔学会によると、無痛分娩の割合はアメリカ全体では73・1%、フランスでは82・2%に上るそうです。
無痛分娩、やっていこう。
まとめ
うちは無痛分娩を選択するか、しばらく悩み、夫婦で話しました。
妻は費用がかかる事や、せっかくの出産だから味わってみたい、との主張でした。
が、私としてはお金がかかっても元気に退院してほしいし、大事なわが子の出産だからこそ痛みをなくして、一緒に喜びを分かち合いたいと思いました。
また、産後の回復が早いことも重要で、きちんとお世話してあげられることに繋がります。
より子供の為になると思い無痛分娩を選択しました。
鼻からスイカが出るくらい、痛いと聞いて恐れていましたが、麻酔があれば無痛だ、とリラックスして出産に臨むことが出来て、大満足です。
退院後は私におむつの替え方や沐浴の仕方など、産院で教わったことを教えてくれて助かりました。
もし、今悩んでいる人がいるなら是非無痛分娩を選択してほしいと思います。
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